神戸市から長崎へ引越して約1ヵ月が経ちました。
先日、事前に長崎へ引越すことを伝えていた中学生の時の同級生から、次のようなLINEが届きました。
「すっかり長崎人かな（笑）？」
「『～っさ』とか『ねまる』（←Q注釈：食べ物が傷むこと）、『おっちゃける』（←Q注釈：落ちた的な意味、現在形か未来形かは、今のところ思い出せず）などなど、長崎弁はヒアリングどころか発言するごとなったかな」
それで、私から「大分、馴染んできたとけど、まだ『ねまる』とか「おっちゃける」とか使えるレベルじゃなかとさね」って返事したところ、その同級生から次の返事が届きました。
「長崎弁はDNAに仕組まれてるけん、時間の問題やね」。
もちろん、私のDNAに４種類の塩基（A,T,G,C）で長崎弁が書き込まれているはずはないのでしょうが、この1ヵ月の間に自分の中で生じた変化を振り返る時、この返事には、妙に納得できるものがあります。
ということで、前回の投稿では、神戸の住まいから引越し屋さんに荷物を搬出してもらい、自分たちは飛行機で長崎へ移動した引越し２日目の晩までを整理しました。
今回は引越しスケジュールの最終日、3日目の搬入作業のことや、引越しを終えて考えていることなどについて、主だった点を以下に対話形式で整理してみます。
引越し3日目：搬入日
さて、ようやく神戸から長崎への引越しの振り返りも、最後の3日目やな
これを読むのを楽しみにしてくれてる人がどっかにおるとも思われへんけど、行きがかり上、しゃあないから、やりますか
引越し3日目の長崎の新居への荷物の搬入作業は、どうやって始まったん？
そいがさ、まず、引越し屋さんの荷物の搬入が始まる前に、新居の鍵ば受け取るために、不動産会社を訪問せんばいけんかったとさね
せやったね
長崎に4月に帰って、賃貸物件を3件見て回って、神戸に戻って新居を決めてからの契約手続きは全部、オンラインでのやり取りやったから、鍵はまだ受け取ってなかったんやね
ほんじゃ、コロナ発症２日目の朝に解熱剤を飲んで、不動産さんに無事に行けたん？
行かんばいけんかったけんね
2日目の晩に、長崎の義実家へ無事に辿り着けたのはよかったとけど、新居の鍵ば無事に受け取って初めて3日目の搬入作業が可能になるけん、責任重大やったとやもんね
責任重大って、荷物の搬入作業は引越し屋さんがしてくれるんやから、実際、Qがやるべきことって言ったら、その新居の鍵の受け取りと搬入作業が始まる前に新居の玄関のカギを開錠することに尽きるんやないの？
リアの言う通りさね
ばってん、この引越し3日目の長崎の朝がすごか雨降りでさ、そいでも、Googleが教えてくれた通りの路面電車が無事に来てくれたけん、約束の9:30に不動産屋さんに着いて、鍵と賃貸借契約書の原本ば受け取ったとさね
そいで、そのまま長崎の新居に行って、開錠して、家の中ば見たら、ちゃんとハウスクリーニングが終わってて、4月に内覧したときよりも室内がきれいになってたけん、嬉しかったとやもんね
おー、無事にQが責任を果たせて、安心したわ
ほいで、搬入開始は11時～13時ってことやったと思うけど、予定通りに始まったん？
そいがさ、引越し屋さんのスタッフから、たしか11時過ぎに電話がかかってきてさ「新居から離れた場所で荷物を随時、小さいトラックに詰め替えてから、新居に行くんで、搬入作業の開始は13時過ぎになります」って連絡があったんよね
あとで聞いたら、長崎は道路幅が狭い所が多かけん、荷物を小さいトラックに積み替えながら搬入作業を進めることはよくあることらしかとさね
ばってん、神戸の住まいから搬出したすべての荷物ば新居に搬入せんばいけんけんさ、搬入作業が完了したのは19時やったもんね
そいでも、午後からは雨降りが大分、収まったけん、よかったとけどね
長崎の新居は戸建で、しかも、住まいはその２階と3階やから、ホンマに搬入作業は大変やったやろうね
せやけど、引越し3日目は、引越し屋さんの搬入作業だけやったん？
うんにゃ
荷物が搬入されただけじゃ新居での生活はできんけんさ、電気と水道は、神戸にいるときにWebと電話で申請して、この3日目の搬入日に使えるようにしてもらとったとさね
ただね、長崎の新居は初めて経験するオール電化でさ、使用開始の前日には電気温水器ばONにしとかんば、搬入日の晩にシャワーを浴びることは出来んってことが事前に分かったけん、2日前に電気ば通電してもらって、前日に不動産屋さんに電気温水器ばONにしてもらっとったとやもんね
あと、ガスは開栓する際に立会いが必要ってことやったけん、たしか、15時ごろに業者の人が来らして、簡単な説明ばしてくれてから、開栓してくれたとやもんね
電気、水道、ガスは生活するのに欠かせんから、引越し前の申請や調整が必要なんやね
んじゃ、今や生活するのに欠かせん、通信環境の構築はどうしたん？
リアの言う通り、通信環境の構築は、今や水や電気と同じように大事かとやもんね
Ｑとしては、引越しした日から新居でWi-Fiを使えるようにしたいって考えとったけん、たしか、5月頃から長崎で契約できる光回線を比較検討して、新居の場所とかを踏まえて、最終的にドコモ光ば選んだとさね
そいで、長崎の知り合いに聞いたら「GMOとくとくBBから申し込んだ方がお得…」とか教えてもらって、そいば最初、聞いた時は「ジーエムオー…？？」ってまったく意味が分からんかったとけど、そいでも、何とかWebから申し込んで、結局、ネットとＴＶと固定電話のすべてを、ドコモ光で申し込んだとさね
そしたら、神戸の住まいに荷造り日の前々日くらいにWi-Fiルータが届いたけん、長崎の新居ですぐに開ける最重要荷物の１つとして、このWi-Fiルータを引越し屋さんに運んでもらったとさね
Wi-Fiルータを最重要荷物の１つにしてたんやね
もし、事前にコロナを発症することが分かってたら、体温計とか解熱剤も、最重要荷物の１つにしてたんやろうね
ほいで、通信環境の構築は上手くいったん？
うん
ドコモ光の通線工事の業者の人たちは予定通り11時には来て、2時間くらいで通線工事ば終わらせて帰っていかしたね
一方で、引越し屋さんにお願いしたエアコン２台の設置工事は、エアコン設置業者の人から「雨が酷かけん、後日にさせてください」って言われて、１週間後になったとやもんね
引越して１週間経った頃から、湿度が高くなって、過ごし難くなってきたけん、エアコンが設置されたときはホント、有難かったとやもんね
神戸から長崎への引越しを終えて
たしか、引越し3日目の晩も、義実家に戻ったんやったよね
そうそう
結局、解熱剤ば１日当たりの服薬上限の3錠、飲みながら、3日目の搬入作業ば20時ごろに終えたっさね
その時には家族ともども疲れ果ててて、ほぼ無言で路面電車で義実家に帰らせてもらって、シャワーを浴びて、晩御飯ばいただいたとさね
晩御飯ば食べながら、体に元気が戻ってきている気がして、本当にありがたく感じたとやもんね
それは「Ｕターンでの移住」のありがたい面やね
Ｕターンじゃない「Iターンでの移住」の人たちにも、同じようなフォロー体制があったら、エエやろうね
ホントに、そう感じたとさね
今回みたいに、地方都市へ移住する引越しは、会社に勤めてる人の、その異動に伴う引越しとは全く異なるしんどさがあるとやもんね
何と言っても、人や組織から言われてする引越しじゃなくて、自分たちで決めてする引越しやけん、「なんでこんな大変な思いや、慣れ親しんだ地を離れて、仲の良い友人や信頼できる人たちと別れるような寂しい思いばして引越しせんばいけんとやろうか？」って継続して考えんばいけんごとなるけんね
やけん、その引越しに向けた準備の段階で精神的にも、体力的にも、家族それぞれが疲れていくけんさ、実際に引越し作業をする段階まで来たときに、外部からの何らかのフォローがあるのは本当にありがたかぁって今回、いろんなタイミングで感じたっさね
なるほどね
今回はコロナを発症した中での引越しやったけど、その辺はどう思うん？
もちろん、引越しの3日間は引越しスイッチがONに入ってたけん、引越し作業に没入しとったとけどさ
いま振り返ると、今まで以上に「神戸と長崎は近かねぇ」って実感したっさね
最初に【Part1】の投稿で書いた通り、神戸と長崎が730kmも離れていることは、昔から変わっとらんとけど、今は、神戸空港から長崎空港まで１時間で着いて、あとは、それぞれの空港”まで”と空港”から”の移動時間だけやもんね
移動コストも、航空運賃は時期にもよるけど、早割やったら片道1万円せんしね
もちろん、電車でゆっくり移動するのも、旅行としては楽しかとけど、飛行機を使って2～3時間くらいで移動できるっていうのは、3大都市圏とかから長崎への移住を考える上で、そのハードルば下げる方に働く点やと思うとさね
いろんなことがあった神戸から長崎への引越しやったけど、この経験をこれから長崎に移住することを考えている人の役に立てられたらエエね
そうさね
来春の不動産業の開業を目指して、一歩一歩、進んで行こうって思ってるけん、資格試験とか、開業に向けた免許の申請で「『おっちゃけん』ごと気をつけんば」って思ってるばい
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