約20年前に出版されたこの本の冒頭に、著者は次のように書いている。
人が減るのは悪いことではない。
p ⅰ はじめに
要は人口の減少にどう対応するかの問題である。
もし経済や社会に悪影響があるとすれば、それは対応を誤ったことによるのであって、
人口の減少それ自体の問題ではない。
私は、この「人が減るのは悪いことではない。」で始まる、原因と結果をきちんと分けて考える考え方を面白いと感じる。
そこには、私がすきな次の言葉に基づく思考を可能にするものが、あるように感じられるからだ。
A pessimist sees the difficulty in every opportunity;an optimist sees the opportunity in every difficulty.
Winston Churchill(1874-1965)
とはいえ、この本が出版されてから約20年が経った今、本の中に書いてあった総人口や生産年齢人口、高齢化率、国民医療費などの「予測値」が20年後の「現実」をどの程度、正確に予測できていたかについて、答え合わせをすることができる。
もし、その答え合わせの結果、「予測値」と「現実」がそれなりに合っているのであれば、当時、すでに今の現状を予測できていたことになる。
そうであれば、次に、この本の中で示されていた著者の考え方や提案が、その後に採られた政策や今の現実と同じなのか?、それとも、違うのか?
違うのであれば、いずれその違いが是正される時やところに、何らかのチャンスがあるのではないか?
何らかのチャンスがあるのかどうかを見極めるため、様々な公的オープンデータなどを用いて、これまでの推移や今の状況、今後の予測を確認しながら、地方都市 長崎への移住と長崎での不動産業の開業を目指している。
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